第598話
鋸南を歩く
2026年1月18日~19日
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<コースタイム>
1/18
保田駅
地蔵堂
天寧寺
安房勝山駅
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12:24
13:25
14:50
15:19
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1/19
浜金谷駅
東京湾を望む展望台
鋸山
鋸山東の肩
鋸山
日本寺百尺観音
保田駅
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7:43
9:06
9:32-9:36
10:22-10:29
11:12
12:35
14:18
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鋸
山は観光地のイメージが強く、昔は行く意欲がまったくわかない山だったが、「山と渓谷」の低山特集では常連だし、なにより自分が行ける山が限られてきたの
で、去年あたりから機会があったらと考えていた山である。塚原に声をかけたら乗り気だし、2026年最初の山は鋸南を歩くことになった。
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八ヶ岳南麓から鋸山の日帰りは無理だから、一日目は江月水仙ロードを歩いた。20年ぐらい前にこの時期に恵理子さんと歩いたことがあるが、その時は冬の水仙だったのに対し、今ではこの時期の鋸南はもう春である。
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水仙が見ごろなのは今も同じだが、梅が満開、菜の花も咲いて、歩きだしてすぐに上着は背中のデイパックの中に入ることになった。先月号の「山と渓谷」にも紹介されていたので混雑を予想したが、意外にも日曜でもそれほどではない。
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水仙ロードの終点から安房勝山駅にでた。途中、鋸山同様に房州石が切り出されたのだろうか、武甲山のように山体が半分になっている山が印象的である。また立ち寄った天寧寺が荒廃していたのには驚いた。(調べたところこの山は砕石採取のために削られたものだった)
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その夜は海岸沿いの釣り宿のおしなやに泊まった。客室の窓の外は東京湾で鋸山がよく見える。夕方には沈む夕日がきれいでぼんやりだが富士山のシルエットも見えた。
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翌朝、電車で浜金谷まで移動すると車力道を歩き始める。これは登山道というより房州石の切り出しに使った産業遺産である。随所に用途はわからない当時の痕跡が残っていた。
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稜線近くの石切り場に入ると猫丁場というところがあって、猫が彫られていた。ChatGTPに聞くと、採石終了後の20世紀後半に誰かが彫ったものだろうということで作者不明である。なんか愛情が感じられて死んだ飼い猫を想って彫ったのかもしれない。まぬを思いだした。
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石切り場跡は江戸時代から続く産業遺産だが、垂直に切り立った岩壁は自然の岩壁ともビル壁とも違う不思議な空間だった。ただ当時の通路と今の遊歩道が交錯していて道はわかりにくく、たくさんある標識の類も要領を得ない。
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事実上の山頂である「東京湾を望む展望台」からは名前の通り、浜金谷の街の向こうに東京湾がよく見えた。前日ほどの好天ではなかったが、三浦半島もぼんやり見える。南側には富山も見えて八犬伝の世界も頭に浮かんだ。
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鋸山の東に小鋸山という小ピークがある。房州石最後の採石跡ということでできれば行きたかったが、道は整備されていないしコースも長いので鋸山東の肩のベンチまでで引き返す。それでもここからでも昨日、水仙ロードから安房勝山までの間で見たような痕跡がいくつも見えた。
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鋸山の南面は日本寺の境内になっていた。ここはもう完全な観光地と言ってよいが、斜面は急である。急な下りに最後になって、膝や腰がまた弱っているのを実感した。
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