番外編

田代島

2025年10月2日


 
一関の墓参りの帰途、成り行きで猫島として有名な石巻の離島の田代島に行った。マンガアイランドは小高い丘になっていて牡鹿半島から昇る朝日が美しい。

泊まったロッジはちばてつやデザインということで建物内部の壁にもおそらく彼の直筆の画が描かれている。
前日、島に着くと至る所に文字通り猫が落ちていたが、朝のマンガアイランドには管理棟の前に、一匹黒猫がいるだけだった。
帰りの船まで時間があるので中心部の猫がたくさんいる地域に行く前に、島を歩いて一周する。大部分は亜熱帯を思わせるうっそうとした森に覆われていたが、視界が開けたところからは海が美しかった。
明治時代に事故で死んだ猫のために作られたという猫神社には、多くの飼い猫たちの遺影も奉られていた。近くに三毛猫がいたがたいして似てもいないのにまぬを思い出す。
島の駅は毎日正午に餌をやっているため、多くの猫たちがたむろしていた。そこではゆっくりとした島の時間が流れている。正午からの餌やりの光景はかなりの迫力で心惹かれるものがあった。

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